kagishippogizashippo’s blog

空の色を映して流れていく雲と風

冬  音もなく ながれて

薄氷を幾重にも重ねたように危うく張り詰めた夜空。

 

銀色にやわらぐ六花が降りてくる。

 

ふわり ふわり

 

斬りつけるような冷たさを

夜空のどこに置いてきたのか。

 

 

髪に、肩に、頬に

 

六花は、輪郭を失いながら

この身に染み入るように

冬の形を溶かしてゆく。

 

やわらかな春を夢見るように、

白く輝く月が映す夜空に帰る星のように、

 

 

六花 舞う。