冬 音もなく ながれて
薄氷を幾重にも重ねたように危うく張り詰めた夜空。
銀色にやわらぐ六花が降りてくる。
ふわり ふわり
斬りつけるような冷たさを
夜空のどこに置いてきたのか。
髪に、肩に、頬に
六花は、輪郭を失いながら
この身に染み入るように
冬の形を溶かしてゆく。
やわらかな春を夢見るように、
白く輝く月が映す夜空に帰る星のように、
六花 舞う。
薄氷を幾重にも重ねたように危うく張り詰めた夜空。
銀色にやわらぐ六花が降りてくる。
ふわり ふわり
斬りつけるような冷たさを
夜空のどこに置いてきたのか。
髪に、肩に、頬に
六花は、輪郭を失いながら
この身に染み入るように
冬の形を溶かしてゆく。
やわらかな春を夢見るように、
白く輝く月が映す夜空に帰る星のように、
六花 舞う。