2023-08-24 夏の瞳 日々のこと きみの瞳に降り注ぎ きみの体に降り注ぎ 青く 蒼く ただ、どこまでも遠くまで続くこの空に ただ時折通り過ぎてゆく小さな影に まばたきだけ 鳥が鳴き 突然の雷鳴に きみはゆるやかに 思う存分 その手足を自由に伸ばす 慌てて閉めた窓に叩きつける雨粒に きみの耳は退屈そうに一回ゆれるだけ 夏がその姿を変えても、 きみはきっと変わらない。 小さく にゃ と鳴いて、尻尾を優雅に動かす姿。 夏から秋に変わる時、きみの瞳に最初に映る景色は、 どれほど美しいのだろう? きみにとってはあたりまえの景色なのだろうけれど。