kagishippogizashippo’s blog

空の色を映して流れていく雲と風

夏の瞳

きみの瞳に降り注ぎ

きみの体に降り注ぎ

青く 蒼く ただ、どこまでも遠くまで続くこの空に

 

ただ時折通り過ぎてゆく小さな影に

まばたきだけ

 

鳥が鳴き

突然の雷鳴に きみはゆるやかに

思う存分 その手足を自由に伸ばす

 

慌てて閉めた窓に叩きつける雨粒に

きみの耳は退屈そうに一回ゆれるだけ

 

夏がその姿を変えても、

きみはきっと変わらない。

 

小さく

 

にゃ

 

と鳴いて、尻尾を優雅に動かす姿。

夏から秋に変わる時、きみの瞳に最初に映る景色は、

どれほど美しいのだろう?

 

 

きみにとってはあたりまえの景色なのだろうけれど。