kagishippogizashippo’s blog

空の色を映して流れていく雲と風

空の高さ

井の中に

蛙を落としたのはナニモノだろう

 

井の中で

蛙は見上げる

ひび割れたように眩しい空を

 

「オマエ は ウミ を 見たたことなどナイダロウ」

 

木枯らしよりも

カラカラと

憐れな音を立てて ナニモノか達は

井の中の蛙を見ては 嗤う

 

蛙は上を見上げ続けている

 

あの空まで手を伸ばして

高く 高く 高く

跳び上がる事だけを考えて

 

井の中を覗くことしかできない

ナニモノにもなれない ナニカ が

空を見ることができない姿を

憐れと思いながら

 

下しか見ない

見えない オマエ達は楽しいだろうか

 

蛙は跳ぶ

 

 

高い高い あの 空を目指して