kagishippogizashippo’s blog

空の色を映して流れていく雲と風

山 色溢す

山 目覚め まどろむ。

音も色も熱も

真雪 ーましろー 

の下に埋もれた

人の瞬きよりも短い季節は、

ゆるやかに山から色を零していく。

 

たんぽぽも、ポプラも、柳も

 

空から貰ったひとときの眠りから覚めて

真綿色の軽やかな命を返し始める。

 

ほら、空に帰っていく季節が見えるだろう?

 

やがて、水の音が山を駆け抜けていくだろう。

山 滴る。

新しい季節が待っている。