2022-06-22 山 色溢す 日々のこと 山 目覚め まどろむ。 音も色も熱も 真雪 ーましろー の下に埋もれた 人の瞬きよりも短い季節は、 ゆるやかに山から色を零していく。 たんぽぽも、ポプラも、柳も 空から貰ったひとときの眠りから覚めて 真綿色の軽やかな命を返し始める。 ほら、空に帰っていく季節が見えるだろう? やがて、水の音が山を駆け抜けていくだろう。 山 滴る。 新しい季節が待っている。